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欧州・ドイツ市場ニュース:2026年2月23日

2026年2月23日(月)

本日のヘッドライン

EU・米国通商協定の批准凍結を検討:鉄鋼輸出30%減

EU・米国間の通商関係が再び緊張している。欧州議会の通商委員長が、2025年に合意されたEU・米国通商協定(ターンベリー合意)の批准凍結を提案した。

指標 状況
EU対米鉄鋼輸出 ▲30%減少
米国関税水準 一律15%(最高裁判決後に10%→15%に引上げ)
EU側の対応 批准凍結の議論開始
影響セクター 鉄鋼、機械、自動車部品

ターンベリー合意ではEU製品への関税を15%上限とする取り決めだったが、米国側が約束を履行していないとEU側が主張。報復措置の再発動も視野に入っている。

日本企業への示唆: EU・米国間の関税紛争は、ドイツの輸出型製造業のサプライチェーンに直接影響する。日本企業がドイツ経由で米国に製品を供給している場合、関税コストの見直しが必要。一方、EU域内需要への注力は相対的に安定した選択肢となる。

連邦選挙1年:メルツ政権の経済政策評価

2025年2月23日の連邦選挙から本日でちょうど1年。フリードリヒ・メルツ首相率いるCDU/CSU・SPD大連立政権の経済政策を振り返る。

選挙結果(2025年2月) 得票率
CDU/CSU 28.5%
AfD 20.8%(前回10.4%から倍増)
SPD 16.4%(過去最低)
投票率 82.5%(1987年以来最高)

メルツ政権1年の主要成果:

分野 施策 評価
財政 債務ブレーキ改革、防衛・インフラ特別基金 ◎ 実行済み
エネルギー 産業用電力5セント/kWh補助 ◎ 2026年1月開始
税制 EU最低法人税率(15%)導入 ○ 施行済み
規制緩和 官僚主義削減法IV △ 効果限定的
デジタル 行政デジタル化法改正 △ 進行中
外交 EU域内での独仏連携強化 ○ 安定化

日本企業への示唆: メルツ政権は前ショルツ政権よりもビジネスフレンドリーで、外国投資に対して開放的な姿勢。インフラ基金と電力補助の定着は、中期的な事業計画に織り込める安定した政策環境を提供している。

独工場受注、7.8%増:2年ぶりの大幅上昇

2025年12月のドイツ工場受注指数が前月比+7.8%を記録し、約2年ぶりの大幅な伸びとなった。

指標 12月実績 備考
工場受注(前月比) +7.8% 2年ぶり高水準
ifo景況感(1月) 87.6 前月と横ばい
業況悪化予想企業 26%
大型倒産 増加傾向 製造業セクターが最高リスク

工場受注の大幅増は先行指標として明るいシグナルだが、ifo景況感は横ばいにとどまっており、企業の景況感は慎重。大型倒産の増加も懸念材料。

日本企業への示唆: 工場受注の回復は、部品・素材メーカーにとって短期的な需要増加のシグナル。ただしドイツ取引先の信用リスクにも注意が必要で、与信管理の強化を推奨。

ECB賃金トラッカー:妥結賃金の上昇率が鈍化

ECBが公表する賃金トラッカーが、ユーロ圏の賃金上昇圧力の緩和を確認した。

指標 2025年 2026年予測
妥結賃金上昇率 3.2% 2.4%
ドイツHICP(1月) 2.1% 前月2.0%からやや上昇
2026年末目標 3%未満に低下見通し

賃金上昇の鈍化は、企業のコスト圧力緩和につながり、ECBの利下げ判断にも影響を与える。

日本企業への示唆: 賃金コストの安定化は、ドイツでの人材採用コストの予測可能性を高める。特に2026年後半に追加利下げが実施されれば、ユーロ圏での事業拡大にとって好環境。


本日の注目データ

指標 最新値 備考
独工場受注(12月) +7.8%(前月比) 2年ぶり高水準
ifo景況感(1月) 87.6 横ばい
妥結賃金上昇率 3.2%→2.4%(2026年予測) 鈍化傾向
独HICP(1月) 2.1% やや上昇

明日2月24日にifo景況感指数(2月)が発表予定。PMIの改善が確認されるかが焦点。


本ニュースは公開情報に基づく概要です。個別の投資・進出判断については、専門家にご相談ください。

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